ラチエンACエースインタビューVol.1

湘南茅ヶ崎に拠点を置く、ラチエンACはチーム発足から1年半。 

効率かつ、省エネを実現するためのスピード練習を中心とするチーム方針の元、2019年に大躍進を遂げた3名のメンバーに、躍進の秘訣や、「ラチエンACとの関わりが日々のトレーニングに活かせたポイント」などを語って頂いた。 


■山中敬介さん(写真右から2番目)
フルマラソン:3時間4分58秒 ※2019年つくばマラソンでPB4分更新 
ラチエン入会後、故障に悩む時期もあったが、持ち前の分析力、練習量で50代に突入してからもマラソンはもちろんトラックのタイムも更新。
普段の練習は真っ暗な朝4時から、4’00/kmで10km前後を走り、夜のトラック練習にも参加

■本宮亨さん(1番右)
フルマラソン:2時間54分16秒  2019年湘南国際マラソン
3000m:9分58秒 2019年茅ヶ崎市クラブ対抗陸上
世界大会出場経験のあるトライアスリート。2018年から本格的にランニング強化のためにラチエンACに入会。仕事や子育ての合間を縫ってのトレーニングで湘南国際マラソンでサブスリー。
パーソナルトレーニング期間中に全ての種目で自己ベストを大幅更新。
2020年神奈川県駅伝メンバー入り

■伊藤勇麿さん(左から2番目)

フルマラソン:2時間47分49秒  2019年湘南国際マラソン
ハーフマラソン:1時間20分40秒  2019年9月 情熱ハーフマラソン
2018年11月、ラチエンAC入会
2019年3月の板橋シティで初マラソン。その年11月の横浜マラソンで2時間55分55秒でサブスリー達成、その翌月の湘南国際マラソンで2時間47分49秒。
1年で40分以上フルマラソンの記録更新を始め、全ての距離で大幅に成長。
トライアスロン積極的に参戦中

ーーーー皆さんの2019年のマラソンの結果を教えてくださいーーーーー


山中:3時間4分58秒でした。

伊藤:2時間47分台でしたね
本宮:2時間54分でした。
山中:本宮さんは、途中でお子さんと写真撮ってなければ、もうちょっと早くゴールできたんじゃないですか?
伊藤:途中で写真撮影こみであのタイムですか????
本宮:いやいや、まあ、あれ(息子さんから元気をもらった事)がなかったら逆にもっと早くだめだったと思いますよ。
それこそあそこで、山中さんが応援してるとか、伊藤君が前を走っているとか、そういうのがモチベーションになってましたから!
伊藤:山中さん(当日応援に来ていた)とハイタッチした後、めっちゃラップが上がるんですよ!
本宮:そうそう
伊藤:気合いが入りすぎて早すぎ、早すぎって自分を抑えます。
ーーーー単に走るのだけに集中したからそれが一番良いとは限らない訳ですね!
本宮:僕はそう思いますねー。

ーーー今の話と重複する部分もあるかと思いますが、みなさん今季のベストレースを教えてください。必ずしもフルでPBが出たレースじゃないかと思いますが。山中さんはどうでしたか?

山中:今季は水戸がよかったなと。

ーーーベストを出したつくばの前のレースですね!ーーー

山中:今まで、大失速するのがお決まりのパターンでしたが、そこは本宮さんや伊藤くんに「今回このタイムで走ります」って宣言して、自分を追い込むっていうか、そこまで頑張ろうと思えたわけです。
※インターバル走中の山中さん

ーーーーそういえば、今季は逃げの発言がなかったですね。ーーーー

山中:いつもは「だめそうですから・・」とか逃げ道作ってましたけどね。

ーーーー有言実行されたのが印象的だったですね。もう3時間切りを有言実行もできそうな気がしますね。伊藤君はベストレースはなんですか?ーーーー

伊藤:僕は横浜マラソンですね。サブスリーをやるって初めて自分の中で決めて出た大会だったんで、結構プレッシャーがあって。

ーーーーえ?プレッシャーあったんだ?ーーーー

伊藤:湘南国際の時にできればいいかなとも思ったんですけど、その前の横浜でもできそうだなと思ったら勝手にそれがプレッシャーになっちゃって。しかもコンディションとか、高速乗ってからの向かい風が結構あってその中で、切れたのは結構よかったです。
最後ゴールする時に「2時間55」って見えた時のあの喜びが、いやー、もう「3」は見たくないって思ったので2時間台で戻ってこれてよかったです。

※伊藤さんが、初サブスリーを決めた横浜マラソン
ーーー本宮さんのベストレースは?ーーーーーーー
本宮:僕はフルマラソンではないんですけど、夏のクラブ対抗の3000mと湘南国際の前の週の小田原NRの記録会(5000M)の二つですね。
茅ヶ崎の3000mの時は夏なので霞ヶ浦マラソンが終わってからあんまり本格的に練習をできてない時で、力試しの感じで出たんですけど、3000で10分1桁台を狙って出たんですね。あの時は入りがちょっと速くて、あーちょっと苦しいなと思いながら、そのまま走って行って、苦しいと思いつつも結構動けてて、ラスト800の時点で、10分が切れる可能性がでてきたから、、そこから頑張れたのが、今年の中で一番良いレースだったかなと

ーーーー本宮さんにしては失速がなかったですね(笑)ーーーー

伊藤:あの3000のレースは僕が負けたレースだったんで覚えてますね。

山中:最初は伊藤くんが前に出ましたね。あのレースは私も初めて10分台が出たので自信になりましたね。あれは嬉しかったですね。

ーーーーあの時は山中さん最初は3分38で入って、次の1000〜2000休みましょうって言って、最後にまた上げましたね。ーーーー

山中:嬉しかったです。
本宮:逆に湘南のフルの時は3時間を切るというのは、去年はテーマにしてましたが、今年はもう3時間は切るだろう、よほど失敗しなければ出るというのはあったので、ゴールした時はホッとしたって感じですが、3000mで10分切った時は思わずガッツポーズが出ました。一方で、湘南国際のサブスリーの時はそこまでではなかったですね。
湘南国際マラソンで無事サブスリーを果たした本宮選手と2回目のサブスリーで2時間47分台を叩き出した伊藤選手
※練習会では常に先頭を走る本宮さん

ーーーーーみなさんほんとに昨年と全然変わりましたよね。伊藤君も一般的には速いけど、初めてあった時は、そこまでではなかったですし、本宮さんも走りの割には持ちタイムは今一つでしたし、やっぱり今年の成長はすごいなーと思いますし、ラチエンの中で結果を出してくれたのは嬉しいですが、ところで、ラチエンにそもそも入ろうと思ったのは何でですか?ーーーーーーー

山中:私が当時サブ3.5ランナーの時に一人で海浜公園でインターバルをやってる時に、遠目で参加者の方がはしゃぎながらインターバルやってる姿があったんですが、それがラチエンだったですね。それがすごく楽しそうなチームに見えたんですね。
ここ良いかもなって思ったランニングチームは初めてでした。楽しさがあるチームが今いちなかったのでラチエンは楽しそうだなって。
常に積極性のある走りをする山中さん、本宮さん
※夏の懇親会の様子
※横浜駅伝

ーーーーーほんとですか!そう言っていただけるとありがたいですね!本宮さんは土トラでやった練習会の時が初めてでしたよね?ーーーー

伊藤君がラチエンに来た時の走力ってどのくらいだったっけ?
伊藤:僕はハーフしか測った事なくて、それこそ、高校の友達と時々大会に出るくらいで、トラックとか走った事はなかったかな。
※1年で大躍進を遂げた走り

ーーーーーー練習会で初めて5000M走った時は19分50秒くらいだったね!マラソンは走った事はなかった?ーーーー

伊藤:マラソンは今年が初めてです!
一同:え!?
伊藤:今年の3月の板橋が初で3時間30分でした。

ーーーじゃ、2戦目でサブスリーか、すごいねー。てか伸びたね、1年経ってないよね。ーー

山中:確か7月くらいから急に走りが変わりましたよね!なんか上半身の筋肉のつき方も変わったし。
伊藤:確かに5月くらいから毎日やるようになって、朝ラン始めましたね。サブスリーは生涯の目標くらいに思ってたので、こんなに早く達成するとは思いませんでした(笑)

ーーーーーー本宮さんも来た時は?ーーーー

本宮:フルは3時間20分くらい。3回くらい走ったけど毎回そのくらいだったかな。あとは伊藤君と一緒で10kmとかはほとんど走った記憶がない。
※しおさい広場でのインターバル走
ーーーロード10kmは37分くらい?ーーー
本宮:いや、38分切ってなかったですね。
ーーー5kmは18分切ってませんでしたっけ?ーーー

本宮:1回だけ18分切った事はありますが、普段の実力だと19分切るのがやっとの状態でしたね。まあ、そんなレベルですね。

ーーー皆さんに聞きたいのですが、今年伸びた部分で、ラチエンの練習会や環境がトレーニングやレース結果にプラスになった部分があればどういう部分ですか?ーー

山中:一番は、ラチエンは自分より若い人が多いし、速い人もいるので、まあ勝てないのはわかっててもそれをちょっとでも追いつきたいのがモチベーションになってますね。

本宮さんより前に出てやろう、みたいな。
それと、ラチエンでは毎回ビデオ撮ってくれるので、毎週のフォームもそうですけど、自分がヘベレケになってる姿を見るのもまた面白いし助かってます!


伊藤:そうですね、一人でスピード出して走る練習ってしないんで、タイムトライアルでタイム測られると頑張るんでいつも以上に心拍上げて走ってみたいな、周りにも速い人いっぱいいるし、でやってると普段の自主練の時もその感覚が残っているから、普段の練習のペースも上げやすくなりますね。
ーー伊藤君は自主練をしっかりやりながら強くなってる印象ありますが、ラチエンで掴んだポイントがラチエン以外で活かせた部分があれば。ーー


伊藤:コーチがいつも言う、おへそのあたりから足が生えてるっていう、腰高の走りをしようって言う言葉を自主練の時に意識してます、
ちょっとづつ思い出しながら、どうやったらもっと楽に走れるようになるかとか、体重移動だけで前に進みながら足は頑張らないで走れるかとか考えて走るようになりましたね。
前は、ただ走ってるだけでしたけど。

※練習会では動き作りをしっかり行います。
ーーー伊藤君は元々上下動が少ない、省エネの走りでしたね。最初っからラチエンに来る前から何か勉強してた?ーー
伊藤:いや、ラチエンに入ってから考えるようになりましたね。

ーーーーー本宮さんは?ーーーー

本宮:僕は純粋にトライアスロンのランを速くするために来て、その目標は達成されて来ましたが、最近では、皆さんにモチベーションをもらっていますね。山中さんとか、よく会う皆さんの走りが向上していってる姿とか、それが大きいですね。
コーチに長距離用の練習メニューを組んでもらったり、家庭環境的な要因もあったりで、今後はトライアスロンというよりも、今後は短い距離を中心に陸上を頑張りたいと思っていますね。
伊藤:マラソンって練習でもレースでもそうですけど、メンタルスポーツじゃないですか。
一人で練習してるとサボっちゃうところを、ラチエンの仲間の顔が浮かぶとサボれないな、みたいなところがありますからね。

ーーーーー来年2020年に「ここでこれをやってやる」みたいな目標があれば教えてください。ーーー


伊藤:僕はトライアスロンですね。トライアスロン頑張りたくて、ミドルで30代カテゴリーで、九十九里を目指してるんですよね。ここで表彰台乗れたらなって。

ーーーーできるんじゃない。ランニングの距離ハーフだし。逆転できるでしょ。あのコースはバイクも条件よければスピード出やすいし。

伊藤;そうですね、それが1番の目標かなあ。今ランの目標は少し見失いがちになってきてるし(笑)


ーーーーー山中さんはどうですかーーーー

山中:フルって準備期間が長いから辛くなって来るんですよ。来年くらいからフルじゃなくてハーフにしようかと思ってます。


伊藤:ハーフでタイムねらうのはきつくないですか?
山中:タイムはハーフで狙おうかと、フルは練習期間が長い。ハーフは走るのは辛いけど、練習期間は短くても行けるのでその分行けるかなと。まあ、マラソンは年に1回か2回かなと
ーー本来はそうですよ、エリートの選手とかは。ーーー
伊藤:確かに大会の数はそのくらいで良いかと


ーーーで、ハーフをどのくらいを目指すんですか?ーー
伊藤:80分切り???
山中:いや、それは無理なんで(汗)
ーーいやいや、今から無理って言うのはもったいない。ーーー
山中:まずキロ4で走り切りたいんですよ。25分は切りたいですね。
ーーーじゃあ、全然現実的ですね!で、フルマラソンはサブスリー?

山中:25分切りができれば、多分サブスリーもできそうな気がします。

本宮:プレッシャーかけるわけじゃないですけど、今3時間5分で、今度サブスリーは現実的じゃないですか。

山中:前回35kmまではペース維持しますって言ったからにはやるしかなかったんで。

本宮:じゃあ、次は40kmまで(笑)
山中:サブスリーやったら妻がトライアスロンやって
いいって言ってたのでやりたいですね。
本宮:そうそう、それそれ!!絶対できますよ!


ーーー本宮さんの目標はまず、5000mの16分台でしたよね?それ以外にも何かありますか?ーー

本宮:10000とかはまだビジョンが描けないので、まず5000mで16分台は出るのはもちろんですが、16分半カットまで行きたい、それだけですね。
フルは来年以降出る予定はないのですが、ハーフは神奈川出ることになったので、それはやるんですけどね。
あとは、ナンバードゥ駅伝とか、あと神奈川駅伝もあるのでそこですかね。

まずは大きな目標は5000mですね!


ーーー次の躍進を期待していますよ。ーー
山中:ラチエン盛り上げたいですね!


ーー今回をこの3名でやりましたが、どんどんラチエンの中で目標達成する人が出てきたら、また、スポット当てる企画をやりたいと思います!ーーー

引き続き頑張ってください!

ラチエンACはいつでも走る仲間を募集しております!

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茅ヶ崎ラチエン通りのランニングアカデミー

走る練習のための”走り方”を学ぶ場を提供する湘南ランナーのためのランニングアカデミー。 初心者はもちろん、伸び悩む中上級者の走りに新たなインサイトを与える練習会、パーソナルトレーニングを提供します。

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